D-Movie(No.721)

・邦題:『ヤギと男と男と壁と』
・原題:『THE MEN WHO STARE AT GOATS』
・監督:グラント・ヘスロヴ
・脚本:ピーター・ストローハン
・キャスト:ジョージ・クルーニー、ユアン・マクレガー他
・制作:2009年/アメリカ
・ジャンル:ドラマ
・上映時間:94分
・評価:★★★


【 コメント 】
アメリカ軍が超能力を使った部隊の研究に取り組んでいた、という事実に基づいたをノンフィクション『実録・アメリカ超能力部隊』をベースにしたコメディ・ドラマ。主人公の新聞記者を演じるのはユアン・マクレガー。実在したと言われている米軍極秘部隊の精鋭たちをジェフ・ブリッジス、ジョージ・クルーニー、ケヴィン・スペイシーら豪華スターが熱演。監督は『グッドナイト&グッドラック』(2005)のグラント・ヘスロヴ。

恋人と幸せに暮らしていた新聞記者のボブ。ある日、怪しい超能力者を取材する中で、見つめるだけでヤギを殺せるというリン・キャシディという男の話を耳にする。特に気にもしていなかったボブだが、会社の上司が突然死、それをきっかけに愛する妻は編集長と浮気を重ねるようになり、幸せな結婚生活は破綻してしまう。失意のどん底に突き落とされたボブはイラク戦争の開戦を知り、取材のために現地に赴く。現地では誰からも相手にされなかったボブだが、偶然、リン・キャシディと名乗る男と出会う。以前の取材を思い出したボブはリンに同行させてもらうことを頼む。当初は同行を拒否していたリンだったが、最終的には同行を許し、二人の旅が始まるのだが...という物語。

さえない新聞記者の放浪の旅と超能力部隊の設立・内紛が平行して進むので、ちょっととらえどころの無い作品なのですが、キャスティングも豪華で面白く、なかなか楽しめました。ジョージ・クルーニーの飄々とした演技がいいですね。ジェフ・ブリッジズも重要な役割を演じていますが、いかにもアメリカ的で面白いです。これが多少なりともホントに実話だとしたら相当やばいです(笑)。ロバート・アルトマン監督の『M★A★S★H マッシュ』(1970)のように、軍隊や戦争をこき下ろしているように取れなくも無いので、単純にコメディとして楽しむ分にはいいのかもしれませんが、個人的にはそういう意味での毒がもっと欲しかったです。ラストもちょっと拍子抜けで残念でした。

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