D-Movie(No.661)

・邦題:『フェイク シティ ある男のルール』
・原題:『STREET KINGS』
・監督:デヴィッド・エアー
・脚本:ジェームズ・エルロイ他
・キャスト:キアヌ・リーヴス、フォレスト・ウィッテカー他
・制作:2008年/アメリカ
・ジャンル:ドラマ
・上映時間:109分
・評価:★★★


【 コメント 】
『L.A.コンフィデンシャル』(1997)、『ブラック・ダリア』(2006)などの原作を手がけた犯罪小説の巨匠ジェームズ・エルロイ原作のサスペンス・ドラマ。元相棒を目の前で死なせてしまった刑事が、組織の闇と個人の思いの間で揺れ動きながら復讐を成し遂げようとする物語。主人公の刑事を演じるのはキアヌ・リーヴス。彼を庇護する上司にフォレスト・ウィッテカーがキャスティングされています。監督は『トレーニング デイ』(2001)や『ワイルド・スピード』(2001)などの脚本を手がけたデヴィッド・エアー。

ロサンジェルス市警のベテラン刑事トム・ラドローは、正義のためなら手段を選ばない一匹狼的存在。その強引なやり方が同僚たちからも問題視されていたものの、上司のジャック・ワンダーだけはトムを信じ、庇い続けていた。ある日、トムはかつての相棒ワシントンが、彼を内部調査部に密告しようとしているとの情報を掴む。頭にきたトムは、彼と決着をつけようと後をつけるが、出会った場所で強盗事件に巻き込まれ、ワシントンが目の前で射殺されてしまう。ジャックは、犯人を取り逃したトムを庇い、一切の証拠を隠滅するが、トムは元相棒の死に何もできなかった自分を許せず、独自で捜査を進めていく...という物語。

腐敗した警察組織を舞台にした物語で、サスペンス性に加え、いろいろとどんでん返しも用意され、緊張感あふれる作品となっています。ただ、そもそもキアヌ・リーヴスとフォレスト・ウィッテカーのキャスティングがあまり上手くいっているとは思えず、どこか軽さの残る仕上がりとなっています。主人公トムが無茶な捜査を続けている割に、追い詰められている感じが希薄なのもモノ足りないところ。ストーリー的に意味不明な部分や、ご都合主義がたまに顔を覗かせるのも残念。ジャックの敵役となる、テレビドラマ『ドクターハウス』でのハウス役が大ヒットしたヒュー・ローリーはいい味出しています。ちょっと年齢的に上ですが、この人が主人公役でも面白かったかも。

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