D-Movie(No.613)

・邦題:『張り込み』
・原題:『STAKEOUT』
・監督:ジョン・バダム
・脚本:ジム・カウフ
・キャスト:リチャード・ドレイファス、エミリオ・エステヴェス他
・制作:1987年/アメリカ
・ジャンル:コメディ
・上映時間:117分
・評価:★★★


【 コメント 】
一大ブームを作った『サタデー・ナイト・フィーバー』(1977)からロボットもの『ショート・サーキット』(1986)など、幅広いジャンルの作品を手がけるジョン・バダム監督作品。”張り込み”という地味な仕事を任された、おとぼけ刑事二人組みの笑いあり、恋あり、アクションありの盛りだくさんドラマ。主演の二人組みを演じるのは、アカデミー賞俳優の実力派リチャード・ドレイファスと、青春ものでの活躍が記憶に残るエミリオ・エステヴェス。リチャード・ドレイファス演じるクリスが恋に落ちる女性マリアを演じているのは『12モンキーズ』(1995)などで活躍したマデリーン・ストー。本作が長編デビュー作です。

舞台は刑務所から始まります。警官殺しなどで服役中のエイダン・クインが従兄弟の手引きで刑務所から脱獄。FBIはクインが元恋人のマリアの所に来るはずだと、彼女の住んでいるシアトルの警察に張り込みを依頼。クリスとビルのコンビ二人を含む刑事4人で交代しながら張り込みを行うことに。盗聴器を仕掛けるために電話局員を装ってマリアと接触したクリス。ところがその後も偶然出会うなど、二人の距離は段々と縮まり、お互いに惹かれあってしまう...という物語。
リチャード・ドレイファス演じるクリスとエミリオ・エステヴェス演じるビル、この二人のコンビが序盤からずっこけキャラですし、一緒に張り込みをする刑事二人とのいたずらのやり取りも中学生レベル(笑)。なので、このままドタバタコメディが続くのかと思いきや、クリスがマリアに惚れてからは、刑事と犯人の恋人という危うい関係を維持しつつの恋愛ドラマ。そして終盤はビルも巻き込まれてのアクションの連続。主人公二人がとても刑事に見えないところや、演出がやりすぎのところもある気がしますが、ハラハラドキドキの演出と追いつ追われつのアクションはさすがジョン・バダム監督といったところ。エミリオ・エステヴェスのキャラが今ひとつなのが残念ですが、最初から最後まで楽しめる作品だと思います。

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