【 コメント 】
アメリカ西海岸を代表するクリエイターでサーファーやスケーターとしても知られるトーマス・キャンベルによるドキュメンタリー作品。カリフォルニアのサーフボーダー達の姿を納め、サーファー達を中心に熱烈な支持を得た『The Seedling』に続く作品。音楽を自らサーファーでありシンガーのジャック・ジョンソンが担当。スリランカ、モロッコ、コスタリカ、インドネシア、ハワイ、オーストラリア、ニュージーランド、南アフリカなど、4年以上の歳月を費やして、全世界で活躍するサーファーたちのサーフシーンやライフスタイルを収めた映像作品です。
もともとはサントラがかなり話題になっていたので、そちらを先に購入して聴いていたのですが、これがどれも素晴らしいものばかりです。ジャック・ジョンソン、トミー・ゲレロ、マニー・マークなど、個人的にファンのミュージシャンばかり。さらに、この作品のために、彼らによってスプラウト・ハウス・バンドが結成されるなど、音楽が大きな役割を担っています。ドキュメンタリー映画、というより、最初から最後まで映像と音楽がリンクする、長編PVといった方が的確かもしれません。登場する人たちは、この世界では有名な人たちなのかもしれませんが、一般的にはさほど名前が知られていない人ばかり。私もほとんど知りません。映像もインタビューやサーフボードの加工風景などもありますが、基本的には波とサーファーが登場する場面ばかり。しかしながら、最初から最後まで全く飽きることがありません。もちろん、スローモーションのような視覚効果やアニメーションなどを導入していることも大きな要因でしょうし、BGMに流れる音楽がどれも素晴らしいということもありますが、ずっと見ていて気持ちいいのは、やはりサーファー達の持つポジティブな雰囲気や生き方が、画面を通して伝わってくるからではないでしょうか。公式サイトがまだ動いておりまして、そちらでは音楽も聴けるようになっています。ぜひ。『スプラウト』公式サイト:
http://www.sprout-movie.com/。