D-Movie(No.930)

・邦題:『それでもボクはやってない』
・原題:『それでもボクはやってない』
・監督:周防正行
・脚本:周防正行
・キャスト:加瀬亮、瀬戸朝香他
・制作:2007年/日本
・ジャンル:ドラマ
・上映時間:143分
・評価:★★★★


フリーターの金子徹平は、会社の面接に向かうため通勤ラッシュの電車に乗っていた。そして、乗換えの駅でホームに降り立った彼は女子中学生から痴漢行為を問いただされる。そのまま駅員によって駅事務所へ連れて行かれた徹平は、やがて警察へと引き渡される。警察署、そして検察庁での取り調べでも徹平は一貫して“何もやっていない”と訴え続けるが、そんな主張をまともに聞いてくれる者はいなかった。そして、徹平は具体的な証拠もないまま、ついに起訴され、法廷で全面的に争うことになるのだが...という物語。

『Shall we ダンス?』(1996)の周防正行監督が、現在の刑事裁判のあり方そのものに疑問を抱き、その問題点に真正面から向き合った異色の社会派ドラマ。拘置所の中の情景や裁判の様子など、克明に描かれているのも新鮮ですが、そもそも主人公が最初か有罪扱いで取り調べを受ける様子は、その辺のホラー映画より怖いです。そして、真実をよそに有罪にしたい人間たちの思惑通り進んでしまう様はコメディ。もちろん、男性としてとても笑える内容ではありませんが。主人公を演じる加瀬亮の演技が光る、痴漢冤罪を世に知らしめ、日本の司法制度に一石を投じた作品。

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