D-Movie(No.544)

・邦題:『スカイ・ハイ』
・原題:『SKY HIGH』
・監督:マイク・ミッチェル
・脚本:ポール・ヘルナンデス他
・キャスト:マイケル・アンガラノ、カート・ラッセル他
・制作:2005年/アメリカ
・ジャンル:ファンタジー
・上映時間:99分
・評価:★★★


【 ストーリー 】
特殊能力を持つスーパーヒーローを育てる空の上の学校スカイ・ハイ。今年もいろんなパワーを持った新入生が集まった。その中の一人ウィル(マイケル・アンガラノ)は超有名なスーパーヒーロー夫婦の息子。ゆえに周りからの期待も大きい。ところがウィルには誰にも言えない秘密があった ...。

【 コメント 】
空に浮かぶスーパーヒーローの養成学校を舞台にしたディズニー製作のファミリー・ドラマ。超能力者のサラブレッドである主人公のウィルを演じるのは『ドラゴン・キングダム』(2008)のマイケル・アンガラノ。その両親役はカート・ラッセルとケリー・プレストン。二人はヒーローのコスチュームを身にまとい、さまざまな敵から地球を救うという役どころ。個人的にはカート・ラッセルと言えば、『ニューヨーク1997』(1981)のスネーク役。無法地帯となったニューヨークを仕切る悪役と比べると、本作のド派手で健康的なコスチューム姿に違和感がありましたが、ずっと見ていると結構さまになっていると感じました。ここまで”ベタ”なヒーローはあまり見たことありませんが(笑)。
ただ、本作を貫いているのは、その確信犯的な”ベタ”さ加減と、ディズニー映画らしい明るさ。映像もとってもポップでカラフルです。

基本的には、ヒーローとヒーローのサポート役という学校内の区別から起こる人間関係を背景に、主人公が一人のヒーローとして、人間として成長していく様子を描いたストレートな青春ドラマ。これまた恋愛あり、裏切りあり、父親を殺されたと逆恨みする敵役ありと、あまりに真っ直ぐで”ベタ”なストーリー展開なんですが、ここまで徹底してやられると、さすがに見ている側も楽しくなってきます。いろんな登場人物のキャラクターを生かした笑いもうまくハマッています。超能力を持った人間にパワーの使い方を教え、地球を救うという意味では『X−MEN』シリーズに通ずるものがありますが、本作を見た後に同シリーズ作を見るとむしろちょっと白々しくなるかも(笑)。最後は友達みんなで力をあわせて敵を倒す、という感じですのでやはり家族向け、子供向けではありますが、カート・ラッセルがしっかり引っ張っていて、おバカ映画の一歩手前でとどまり、最後まで飽きずに楽しめる作品です。激シブな選曲によるカバーを聴かせてくれるサントラもナイス。

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