D-Movie(No.654)

・邦題:『ザ・スカルズ/髑髏(ドクロ)の誓い』
・原題:『THE SKULLS』
・監督:ロブ・コーエン
・脚本:ジョン・ポーグ
・キャスト:ジョシュア・ジャクソン、ポール・ウォーカー他
・制作:2000年/アメリカ
・ジャンル:サスペンス
・上映時間:107分
・評価:★★


【 コメント 】
アメリカを実質的に支配している、または経済的に支配しているのは、実は数名の人間たちによる組織、みたいな都市伝説って結構ありますが、本作もしかり。『ザ・スカルズ』という巨大秘密結社に招き入れられたがゆえに、親友や恋人との確執が生まれ、苦悩する一人の若者の物語。監督は『ワイルド・スピード』(2001)『トリプルX』(2002)のロブ・コーエン。

アイビー・リーグの大学に通うルークは優秀な学生。ボートレースで自分のチームを優勝に導いた彼のもとに巨大秘密結社“スカル”がコンタクトを取ってきた。それまでは、親友と一緒に“スカル”のことを揶揄していたルークだったが、全てを可能にする組織の魅力には勝てず、必死で課題をクリアし、入会を果たす。輝ける未来を手に入れたと思ったルークだったが、彼らの本性は、権力と金に取り付かれた狂気のエリート集団だった...という物語。

全体的にはよくまとまっていると思うのですが、いかんせん、肝心の秘密結社の組織や結束がなんかお粗末。最高判事を狙うあたりのスケール感はいいとしても、誰の目にも見えるところに本部がありますし、鍵を盗まれたとはいえ、部外者の進入をあっさり許してしまうところも疑問。このあたりの設定がゆるいと、歴史のある秘密結社ならではの、数々の怪しい儀式もどこか”ごっこ”に見えてしまいます。主人公のルークは裕福な家系ではないようですが、それでも組織に入る事が許されたのも少し疑問でした。それに関しては、ラストシーンの一言に重大な秘密が隠されているような気がするのですが、どうもその一言が翻訳されていないような...。
後、主人公のルークを演じるジョシュア・ジャクソンは、アメリカのTVドラマで活躍しているようですが、個人的にはどこか存在感が薄い印象。親友も恋人役もインパクトに欠けます。ただ、このシリーズは、監督、出演者は違いますが、オリジナルビデオとして3作目まで作られたようです。アメリカ人にとっては人気のあるテーマなのかもしれません。

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