アフリカの小国エリトリアで相棒のドニーと偵察任務に就いていた米海兵隊の敏腕狙撃手ボブ・リー・スワガー。しかし、両軍の衝突が拡大、不測の事態に司令部は敵陣に取り残された2人を見捨てて撤収、混乱の中でドニーは命を落とす。3年後、スワガーは一線を退き、ワイオミングの山中で隠遁生活を送っていた。そんなある日、彼の元に退役したアイザック・ジョンソン大佐とその部下たちが訪ねてくる。大統領の暗殺が企てられていると語り、犯人が狙撃を計画している都市を特定してほしい、と要請してくるのだった。スワガーは任務を引き受けるが、その裏には国家絡みの陰謀が隠されており...という物語。
原作は『このミステリーがすごい!』で1位に輝くなど日本でも大きな話題を集めたスティーヴン・ハンターの傑作スナイパー小説『極大射程』。凄腕の兵士がひさしぶりに招集され、結果的に政府の捨て駒に使われる、結構よく見るシチュエーションです。主人公が長距離のスナイパーというところが、さらに緊張感を煽るポイントですが、ストーリー的にはやや平凡な印象で。原作はおもしろいだろうなあ、と感じてしまう作品のひとつかも。マーク・ウォールバーグやダニー・グローヴァーのキャスティングは悪くないと思いますし、それなりにどんでん返しもあるので、サスペンス+アクション好きの方は見て損はないと思います。
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