No.4
タイトル
ラッシュ
(原題)
RUSH
監督
リリー・フィニー・ザナック
制作
1991年/アメリカ
ジャンル ドラマ
上映時間
120分
評価
★★★
<ストーリー>
麻薬のおとり捜査官ジム(ジェイソン・パトリック)は、町を仕切る麻薬の密売人ゲーンズを捕らえるため、新人の女性クリス(ジェニファー・ジェイソン・リー)とチームを組み潜伏捜査開始する。強靱な肉体と精神を要求される麻薬おとり捜査、2人は時に溺れ、時に励ましあい何とか捜査をを進めていくが、なかなか尻尾を出さない大物に業を煮やした署長はある計画を2人に命じる........。


<コメント>
『スリーパーズ』(1996)や『スピード2』(1997)等、最近は小綺麗なお兄さんの役が目に付いたジェイソン・パトリックですが、ここでは自ら麻薬を打ちながらおとり捜査をすすめるある意味汚れ役を熱演しています。長髪やもじゃもじゃの髭はあまり似合っていないような気はしますが、やる気は伝わってきます。
相棒を演じるのはNY批評家協会賞の女優賞を受賞したこともある演技派ジェニファー・ジェイソン・リー。新人の警察官から麻薬おとり捜査官ということで落差の激しい役どころですが、これもなかなか見せます。アクション・シーンでの緊張感あふれる演技はジェイソン・パトリックに譲りません。

ただ、演出に関しては良く言えばスマート、悪く言うと多少物足りない気がしました。設定がドラッグの客として相手の組織に入り込み、いつばれるかわからないという”おとり捜査官”ですから、それなりに緊張感はあるのですが、同じような設定の映画が多いだけに、もっとどろどろ?していても良かったような気がします。主人公が途中で麻薬に溺れて”ミイラ取りがミイラになる”みたいな状況は予想できてしまいますからね。
後、中盤からのストーリーはひとひねりされているんですが、そこのところの描き方が意外とあっさりしていて残念でした。もうちょっと深く描かれていれば、終盤がもっと盛り上がって作品のインパクトも違ってきたのではないかと思います。

ちなみに製作に携わったリチャード・D・ザナックは『スティング』(1973)や『ジョーズ』(1975)等の大ヒット作の製作も手がけた人物。また、売人の大物を演じるのはオールマン・ブラザーズ・バンドのグレッグ・オールマン(あんまりしゃべらないので演技の良し悪しはわかりませんが)、音楽担当はエリック・クラプトンと、それなりに話題・見どころはある作品です。まあテーマが麻薬だけにクラプトンの起用はちょっと......という気もしますが。ちなみにここで使われた彼の曲『ティアーズ・イン・ヘヴン』は全米2位の大ヒットを記録しました。

SEO [PR] 爆速!無料ブログ 無料ホームページ開設 無料ライブ放送