D-Movie(No.518)

・邦題:『ロック・スター』
・原題:『ROCK STAR』
・監督:スティーヴン・ヘレク
・脚本:ジョン・ストックウェル
・キャスト:マーク・ウォールバーグ、ジェニファー・アニストン他
・制作:2001年/アメリカ
・ジャンル:ドラマ
・上映時間:105分
・評価:★★


【 ストーリー 】
コピー機の営業マンとして生計を立てながら、夜は自分が大ファンのロック界の大御所バンド、スティール・ドラゴンのコピーバンドのボーカリストとして活動するクリス(マーク・ウォールバーグ)。地元ではそれなりに知られていたが、メンバーとのいさかいからグループを追い出される羽目に。そんなある日、ビアーズの後釜としてスティール・ドラゴンのボーカルになるチャンスがめぐってくる...。

【 コメント 】
ロック・スターにあこがれてコピーバンドでくすぶっていた男が一躍大スターの座を手にする物語。監督は『飛べないアヒル』(1992)や『ホーリーマン』(1998)など、コメディを多く手がけてきたスティーヴン・ヘレク。主人公を演じるのは、『ブギーナイツ』(1997)や『PLANET OF THE APES 猿の惑星』(2001)で活躍したマーク・ウォールバーグ。この頃は成長株としてかなり勢いがありましたね。恋人役を演じるのは、TVシリーズ『フレンズ』で一躍スターになり、ブラッド・ピットとも結婚した(後に破局)ジェニファー・アニストン。アメリカ人らしい”くどさ”が少なく、日本人にもファンが多い女優です。

元々イギリスの人気メタルバンド"Judas Priest"のボーカリスト、リッパー・オーエンスをモチーフにして作られるというふれこみだったのが、バンド側が作品の出来に満足できず、バンド名の使用などを拒否したといういわくつきの作品。Judas Priestは個人的にもよく聴いたバンドで、映画の出来としては「そこまで怒らなくても...」という感じなのですが、いかんせん、主人公クリスを演じるマーク・ウォールバーグの存在感が今ひとつ。声は何とでもなるとして、ビジュアル的にはちょっと物語にあっていない気がして、最後まで違和感が拭えませんでした。同じようなロック映画だと『ドアーズ』(1991)が思い浮かびますが、同作で孤高のボーカリスト、ジム・モリソンを演じたヴァル・キルマーはすごかったですからね。ヴァル・キルマーがまたこういう役を演じるのは無理としても、もう少しカリスマ性のある俳優が良かったかも。マーク・ウォールバーグも個人的には好きな俳優なんですが。
こういう作品で楽しみなのが音楽。80年代のハードロック、メタルはもちろん、ポップな曲も飛び出すサービス精神。ただ、残念ながら「このタイミングでこの曲?」という場面もチラホラあり、心にグッと来る感じは少なかったかも。ストーリー展開はそれなりですが、憧れのバンドのボーカリストやマネージャーなどの脇役のキャスティングや演技が結構楽しめました。

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