天才工学博士バシーは長年の研究の末に、高性能二足歩行型ロボット、チッティの開発に成功する。すべてにおいて人間を凌駕する能力を有し、命令に忠実なチッティに人類の希望は膨らんだ。しかし、人間の感情もプログラムされたチッティは、博士の恋人サナに恋してしまうのだった。やがて博士の怒りを買い、廃棄処分にされてしまうチッティ。それを悪徳工学者が回収し、最強最悪のターミネーターへと改造。冷酷な感情に支配されたチッティはサナを拉致すると、バシー博士と人類に容赦のない反撃を開始するのだった．．．という物語。

インド映画史上最高の製作費（３７億円）をかけ、最大のヒットを記録したＳＦアクション大作。主演はインドの超スーパースター、ラジニカーント。お相手は1994年のミス・ワールドにも選ばれたアイシュワリヤー・ラーイ・バッチャン。いい意味でめちゃくちゃ濃い二人です（笑）。ストーリーや演出はインド映画テイスト全開。わかりやすくて展開も早く、細かな笑いがちりばめられていて、ところどころでお決まりの音楽＆ダンス。最先端VFXもすごいですが、ロボットが集合して戦う表現の発想もすごいです。２時間を超える尺ですが、最後までノンストップで楽しめる作品です。