D-Movie(No.674)

・邦題:『ラーメンガール』
・原題:『THE RAMEN GIRL』
・監督:ロバート・アラン・アッカーマン
・脚本:ロバート・アラン・アッカーマン
・キャスト:ブリタニー・マーフィ、西田敏行他
・制作:2008年/アメリカ
・ジャンル:ドラマ
・上映時間:102分
・評価:★★★


【 コメント 】
『サウンド・オブ・サイレンス』(2001)、『8Mile』(2002)などで抜群の存在感を見せたハリウッドの人気女優ブリタニー・マーフィを主人公に、異国の地・東京でラーメン修行に励むアメリカ人女性の奮闘を描いたドラマ。彼女の師匠を演じるのは、日本俳優陣の重鎮・西田敏行。その他、余貴美子、石橋蓮司、山崎努など、個性的な俳優をキャスティングし、笑いあり涙ありの人情ドラマとなっています。
アメリカから恋人を追いかけてはるばる日本にやってきた女の子・アビー。ところが、仕事にしか目を向けない彼にあっさり捨てられてしまう。言葉も通じない東京で一人途方に暮れるアビーだったが、住んでいるマンションのすぐ前にあるお店で食べたラーメンに感動。このままアメリカに帰っては彼との関係が本当に終わってしまうと思った彼女は、その店の店主であるマエズミに弟子入りを志願。最初は断られるものの、彼女の熱意が通じ、ラーメン修行が始まるが、日々の修行は過酷をきわめ...という物語。

アメリカで製作された作品ですが、日本映画でよく見るキャスティングや、映像の雰囲気や演出からどこか日本映画っぽさを感じさせます。日本を題材にしたハリウッド映画にありがちな、ちょっとおかしな日本語や風習などはあまりなく、細部までよく検証されていると思います。やたらと英語に堪能な日本人があまり登場しないのもリアリティを追及してのことでしょう。そういう作りこみは好感が持てます。ただ、西田敏行が演じるラーメン屋のガンコ親父があまりにも理不尽で、結果的にリアリティが亡くなってしまっているのが残念。序盤でもっとマエズミのラーメン作りの手腕を具体的に見せるか、そうでなければもっと笑えるコメディに徹した方がよかったかも。山崎努もちょっと期待はずれでした。ちなみに、ガンコ親父に虐げられながらもけなげにがんばるブリタニー・マーフィですが、2009年に32歳という若さで、病気のために亡くなりました。このキュートな笑顔が見られないのは本当に残念です。

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