D-Movie(No.628)

・邦題:『PUSH 光と闇の能力者』
・原題:『PUSH』
・監督:ポール・マクギガン
・脚本:デヴィッド・ボーラ
・キャスト:クリス・エヴァンス、ダコタ・ファニング他
・制作:2009年/アメリカ
・ジャンル:アクション
・上映時間:111分
・評価:★★★


【 コメント 】
『アシッド・ハウス』(1998)、『ラッキーナンバー7』(2006)などを手がけたポール・マクギガン監督作品。
念動力や未来予知などの特殊能力を有するがゆえに、国家に利用されてきた者たちが、政府の陰謀に気づき、その阻止に立ち上がるSFアクション・サスペンス。原題の”PUSH”は、作中での”他人に異なる記憶を押し込む精神操作能力”のこと。
主演は『ファンタスティック・フォー』シリーズの超能力者ヒューマン・トーチ役で人気を得たクリス・エヴァンスと『宇宙戦争』の子供役が印象的だったダコタ・ファニング。

第二次世界大戦時より国家に育成され、歴史的有事に関わってきたといわれる特殊能力者たち。しかし一部の能力者は政府の支配から逃れるため、身を隠しながら生きていた。そんな能力者のひとり、ムーバー(念動力)のニックはある日、特殊能力者たちを管理する極秘政府機関”ディビジョン”から脱出したキラという女性を探しているウォッチャー(未来予知力)のキャシーと出会う。幼い頃、父親が死の間際に遺した”ある日、花を持った女の子と出会う。その子を救え”という言葉を覚えていたニックは、キャシーに協力し、ディビジョンと対決することを決意する...という物語。

超能力者同士でバトルを繰り広げる作品は嫌いではないものの、”光と闇の能力者”というサブタイトルやDVDジャケットのちょっとB級な感じからなんとなく手が出なかった作品なんですが、思った以上に楽しめました。主人公の人間的な成長や超能力の大きな覚醒などはほとんどなく、敵の方がチカラも強く、キャラクターも立っているのが面白いところです。舞台も香港なので、他の作品とは異質な雰囲気も魅力。ただ、全体的にスケール感に乏しく、次に繋がりそうなストーリー展開が中途半端な感じも。これだけ超能力者が揃いながら、最後は頭脳戦なのは賛否分かれるかもですが、しっかりとアクションシーンもありながらやりすぎた感じもなく、うまくまとまった作品です。

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