D-Movie(No.580)

・邦題:『プロデューサーズ』
・原題:『THE PRODUCERS』
・監督:スーザン・ストローマン
・脚本:メル・ブルックス他
・キャスト:ネイサン・レイン、マシュー・ブロデリック他
・制作:2005年/アメリカ
・ジャンル:ドラマ
・上映時間:134分
・評価:★★★


【 コメント 】
1968年に製作された喜劇王メル・ブルックス監督による傑作コメディのリメイク版。正確には、その後2001年にブロードウェイでミュージカル化された作品を再度映画としてリメイクしたもの。ミュージカル化された際には、トニー賞史上最多の12部門を獲得するなど、大ヒットしました。

舞台は1959年のニューヨーク。落ち目の演劇プロデューサーのマックス(ネイサン・レイン)は、お金持ちの老婦人たちから小切手をせびる日々。ある日彼のオフィスにやってきたのは、ちょっと変わり者の会計士レオ(マシュー・ブロデリック)。彼は帳簿を調べているうちに、作品がコケればコケるほど儲かることを発見。マックスは、その案に飛びつき、最低のミュージカルを作ることを提案。最初は詐欺罪を恐れていたレオも、演劇プロデューサーになる夢がかなうと乗り気に。やがて二人は史上最低のミュージカルを作るべく奔走する...という物語。
主演のネイサン・レインとマシュー・ブロデリックはブロードウェイで上演された舞台のオリジナルキャスト、共演は『キル・ビル』のユマ・サーマン。さらに本作の監督スーザン・ストローマンは、舞台版の演出・振付を担当した人だそうで、そういう意味では豪華なキャスティング・スタッフ陣です。なので、内容も歌・踊りともに非常に豪華なできばえです。とにかく最悪のミュージカルを作るという脚本が出色ですね。そのテーマがまたナチス関連というのも悪趣味。さらにキャスティングされるメンバーもそれぞれに個性的。ずっと一緒にいたくない人ばかり(笑)。このあたりの毒々しさもさらに作品を盛り上げています。ドタバタ加減と舞台の完成度の高さのギャップが快感。

ひとつ残念なのは、ユア・サーマン。個人的にも好きな女優さんなのですが、ここまで派手でスラップスティックな作品にはもう少しパンチの効いた人がよかったかも。それでもミュージカル好きには非常に楽しめる作品だと思います。

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