D-Movie(No.592)

・邦題:『シャッフル』
・原題:『PREMONITION』
・監督:メナン・ヤポ
・脚本:ビル・ケリー
・キャスト:サンドラ・ブロック、ジュリアン・マクマホン他
・制作:2007年/アメリカ
・ジャンル:サスペンス
・上映時間:96分
・評価:★★★


【 コメント 】
『しあわせの隠れ場所』(2009)でアカデミー賞主演女優賞を射止めたサンドラ・ブロック主演のサスペンス・ドラマ。
愛する夫ジム(ジュリアン・マクマホン)と娘たちと4人で幸せに暮らすリンダ(サンドラ・ブロック)の元に、ジムが自動車事故で死亡したとの悲報が届く。悲しみにくれるリンダだったが、翌朝目を覚ますと、死んだはずのジムが何事もなかったかのように家にいた。その日以来、朝起きるたびに自分の知らない日常がやってくる。不思議に思ったリンダが、不可解な出来事とカレンダーと照らし合わせてみると、曜日がバラバラにシャッフルされていることに気づく。そして、ジムの死んだ“水曜日”がせまっていた..という物語。

結末が先でプロセスは後からという演出手法を使った作品はよくありますが、本作は、何らかの力の作用によって、主人公の日常が強制的にシャッフルされるという設定。演出としての組み換えではないところがある意味発送の転換です。
まず、大切な夫が亡くなったという知らせを聞かされた翌日に、いきなり夫が生きているのが驚き。その後も1週間がシャッフルされてやってくるというのもアイデアとしては面白いと思います。
実際、見ている側もそういうストーリー設定を知っていても何がなんだかわからないままに物語に引き込まれてしまいます。
ただ、後からよく考えるとどこか破綻している気もしますし、主人公が夫を死から救うために奔走しても結局は運命通りに動いてしまっているのが見える状況なので、複雑な割にはある程度予測が付いてしまうかも。
運命が変えられないのだとすると、曜日ごとにシャッフルされたのは何のためで、もしそこに何も意図が無いとしたら、主人公はそこから何を学んだのか。残念ながらドラマとしての深みはさほど感じられませんが、やはりこういう構成の作品は何度も見たくなるところがポイントですね。サンドラ・ブロックのさまざまな悲しみの場面での演じ分けが素晴らしく、作品にリアリティを与えています。

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