舞台は2087年。天然資源が採り尽くされ、地球の植民地となった月。プルート・ナッシュは、かつて星間密輸のカリスマとして名を馳せ、今では植民地のひとつ、リトル・アメリカで一番ホットな“クラブ・プルート”のオーナーとして成功していた。そんな彼のもとにある日、月の顔役レックスの使いという2人組が現われる。用件はクラブの売却だったが、プルートは辺りが賭博場と化してしまうことを憂いて拒否。二人組は一旦引き下がるが、その後クラブを破壊し、プルートの命をも狙う。追われる身になったプルートは、ボディガード・ロボットのブルーノとともに反撃に出るが...という物語。
未来の月面都市を舞台にした、エディ・マーフィ主演のSFコメディ。監督は『トレマーズ』(1989)、『シティ・スリッカーズ』(1991)のロン・アンダーウッド。未来が舞台の割りに斬新さはなく、終盤に驚く仕掛けがありますがそれもちょっと古い。エディ・マーフィの良くも悪くもお決まりの笑いが時代遅れ感に追い討ちをかけてしまいました。映像はポップで、細かな笑いもいろいろとちりばめられていますが、エディ・ファン以外の人にはちょっとつらい内容かと思います。同年のゴールデン・ラズベリー賞で5部門にノミネートされてしまいました。
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