フランス対中国のサッカー国際試合で、フランスの代表チームのグリュアン監督が、試合に勝利した直後、何者かに殺害されてしまう。しかもその時彼が指にしていた高価なダイヤモンドの指輪”ピンクパンサー”も消えてしまう。事件を任されたシャルル・ドレフュス主任警部は、7回もノミネートされていながら受賞できない名誉欲しさに、無能な田舎巡査クルーゾーを昇進させて捜査の担当に据える。彼の影で捜査を進め、いよいよというときに大々的に犯人を捕らえ、マスコミを通じて世間に功績を訴えという算段だったのだ。そうとは知らないクルーゾー警部はお目付け役の刑事とともに必死に捜査を進める...という物語。
1964年から始まったピーター・セラーズ主演の人気シリーズをアメリカのコメディ俳優スティーヴ・マーティン主演でリメイクした作品。オープニングのピンクの豹が登場するアニメもそのままに、原作の雰囲気を残したリメイク作品となっています。スティーヴ・マーティンのとぼけた味は原作好きの方にもきっと受け入れられるはず。ただ、せっかくのギャグがどこか古さを感じさせるのが残念。お目付け役のジャン・レノ、ヒロインが歌手のビヨンセ、さらにはクライヴ・オーウェンやジェイソン・ステイサムが登場するなど、せっかくのキャスティングも今ひとつ盛り上がりに欠ける感じでした。音楽は、やっぱりよいです。
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