政財界の大物のスキャンダルを果敢に狙う女性記者のロウィーナは、ある時、幼なじみのグレースが殺された事件の調査に乗り出す。グレースが、出会い系サイトで知り合った大物経済人のハリソン・ヒルと不倫関係にあったことから、ヒルに疑いの目を向けるロウィーナ。知り合いのハッカー、マイルズの協力でヒルに近づき、やがて身分を隠して彼の会社に派遣として潜り込むことに成功する。ところが調べが進むうち、ヒルばかりか、彼女の周囲の人物に次々と秘密や疑惑が浮上、混乱は深まるばかりとなってしまい...という物語。
”ラスト7分11秒まで、真犯人は絶対わからない”というキャッチコピーのサスペンスドラマ。まあ、確かにわからないと言えばわからないですが、登場人物もそう多いわけではないので、むしろ誰が犯人でも驚きはしないという感じです。映画作品としては、ハル・ベリーとブルース・ウィルスの共演というのが一番の売りなのかも。あまり期待せずに見る分には、普通にサスペンスとして楽しめますが、やはりこの二人の存在感は良くも悪くも大きいです。キャスティングと、思わせぶりな演出の多用で、ハードルを自ら挙げてしまったのが残念。
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