D-Movie(No.670)

・邦題:『ヴァニラ』
・原題:『LA PEAU BLANCHE』
・監督:ダニエル・ロビィ
・脚本:ジョエル・シャンペティエ
・キャスト:マルク・パケ、マリアンヌ・ファーレイ他
・制作:2004年/カナダ
・ジャンル:ホラー
・上映時間:90分
・評価:★★


【 コメント 】
日本未公開のカナダ製ラブロマンス+ホラー。原題は”白い肌”。白人と黒人の大学生の友人が、突然正体不明の事件に巻き込まれるドラマ。

色白でハンサムの大学生のティエリーは、黒人の友人アンリと同居。成績が悪いせいで、奨学金がもらえない危機にさらされながらも、何とか大学生活を過ごしていた。ある日、ティエリーとアンリは、出来心から街で娼婦を買う。それぞれ別の部屋で別の女性と過ごすが、突然アンリの叫び声が聞こえ、ティエリーは部屋を飛び出る。アンリたちのいた部屋を開けるとそこにいたのは、首をナイフで切られ瀕死の状態のアンリだった。わけもわからず何とか逃げだし、アンリも一命を取り留める。二人はその事件を忘れようとする中、ティエリーは街頭でフルートを演奏していたクレールという赤毛の女性に一目ぼれをする。そこから二人に危険な運命が襲い掛かる...。

日本未公開で未見の作品だったのですが、何となく恋愛モノを予想していたらとんでもない展開になって驚きました。冒頭、友人同士の二人がハメをはずして娼婦を買います。そこで何か事件が起こる、というのはまあいいのですが、それが、一人の首が切られる、というかなり大きな事件で、なおかつ、それがすぐには大事には発展しないあたりが、不思議な展開の映画だなという感じでした。
ところが中盤以降、物語が急展開を見せます。この触れ幅の大きさはまさにクエンティン・タランティーノが脚本を手がけた『フロム・ダスク・ティル・ドーン』(1996)。いえ、女性が吸血鬼だった、というわけではないのですが。ただ、結果的には人間の男と異世界の女性の恋愛物語となるわけで、全体像が見えてからの展開がどうなるか期待したものの、そこからは平坦な内容になってしまいました。ストーリーはそれなりでものすごく怖い、または恐怖はそこそこで恋愛ドラマとして優れている、などがあればよかったのですが。予測できない急展開と発送の面白さはあるものの、低予算な雰囲気もあってリアリティに欠けたのが残念。

SEO [PR] 爆速!無料ブログ 無料ホームページ開設 無料ライブ放送