No.16
タイトル
パピヨン
(原題)
PAPILLON
監督
フランクリン・J・シャフナー 
制作
1973年/フランス
ジャンル ドラマ
上映時間
151分
評価
★★★★★
<ストーリー>
胸に蝶の入れ墨をしていることから”パピヨン”と呼ばれる男(スティーブ・マックイーン)は、無実の罪で南米仏領ギアナの監獄に送られる。パピヨンはそこで天才偽造犯ドガ(ダスティン・ホフマン)の命を助け親友となる。その後二人は自由を求めて、失敗を繰り返しながらも執拗に脱獄を試みるが........。


<コメント>
これはもう何度見たかわかりません。今まで観た映画の中でもベスト5には入りますね。(^ ^;
主人公は無実の罪で投獄された男”パピヨン”。彼は自由の獲得のために、さまざまな妨害・裏切りにあいながらも、めげずに脱獄を繰り返します。

監視の厳しい刑務所からの脱獄劇を描いたいわゆる”脱獄モノ”は、その密閉された状況でいつ見つかるかわからないという緊張感が映画にマッチするのか、過去多くの作品が作られています(『暴力脱獄』(1967)、『大脱走』(1963)、『ショーシャンクの空に』(1994)等々。ちなみに『大脱走』もスティーブ・マックイーン主演です)。しかし、この作品で描かれている主人公の自由に対する執着たるや並ではありません。自由とは自ら獲得するものだということを改めて思い知らされます

この強靱な精神・肉体をもつ主人公をスティーブ・マックイーンが見事に演じきっています。こういう反骨精神をもった、芯の通ったキャラクターは彼にぴったりだと思います(実際、彼はハイスクール時代、感化院からの脱走を繰り返していたらしいです)。
また、この物語は、彼自身の戦い(=脱獄)のドラマでもあると同時に、親友ドガとの男同士の友情の物語でもあるのですが、この親友ドガについては、ダスティン・ホフマンがこれまた絶妙の演技を見せます。

テーマとしては重厚な側面もありますが、エンターテイメントとしても充分に楽しめる作品になっているところがすごい。これが実話を基にしてるというのですからさらに驚きです(ベースとなったのは原作者でフランス人のアンリ・シャリエールの自伝!)。例えば人生において、いろんな局面で二者択一を迫られる場合があると思うのですが、そういう場合にどうすべきかをこの映画は示唆してくれていると思います。

上映時間は2時間半とちょっと長めですが、退屈せずに見られますし、アカデミー賞作曲賞にノミネートされたジェリー・ゴールドスミスの音楽も切なくて最高です。文句なく感動できる1本だと思います。

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