真っ赤な帽子を被り礼儀正しいそのクマは、イギリスの探検家に会うため南米ペルーのジャングルから船ではるばるロンドンまでやって来たばかり。大きな駅で途方に暮れているところを挿絵画家のブラウン夫人に助けられる。駅名にちなんで“パディントン”と名付けられた彼は、ブラウン家の屋根裏に泊めてもらうことに。しかし、お風呂の使い方が分からず家中を水びたしにしてしまい、旦那さんのブラウン氏はカンカン。あやうく家から追い出されそうになるパディントンだったが..という物語。
原作は言わずと知れたイギリスのマイケル・ボンドによる児童文学作品『くまのパディントン』。ペルーからやってきた赤い帽子を被ったクマが繰り広げる大騒動を描いた作品。こういう作品だと基本的に映像表現も含めて、リアリティを追求する方向で制作されることが多いですが、本作は割と成功していると思います。脚本もイギリス原作ということもあってか、ドタバタ度は控えめで楽しく見られます。ニコール・キッドマンのキャスティングだけがちょっと残念..。原作は全世界3500万部の売上を誇るベストセラーなんですが、日本での知名度は今ひとつ。知ってはいるけど、読んだことがない、という方は映画から入るのもオススメです。本作も大ヒット、続編も作られました。
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