D-Movie(No.719)

・邦題:『ソウル・サヴァイヴァー』
・原題:『ONLY THE STRONG SURVIV』
・監督:クリス・ヘジダス、D・A・ペネベイカー
・脚本:−
・キャスト:ルーファス・トーマス、ジェリー・バトラー他
・制作:2002年/アメリカ
・ジャンル:ドキュメンタリー
・上映時間:96分
・評価:★★★★


【 コメント 】
60年代から70年代初頭のソウル黄金期を作り上げたアーティストたちにスポットを当て、彼らが歩んだ人生を辿りつつ、現代の姿を捉えた音楽ドキュメンタリー。監督は『ジギー・スターダスト』(1973)などを手がけ、『ボブ・ディラン ノー・ディレクション・ホーム』(2005)に出演もしているD・A・ペネベイカーと彼のパートナーであるクリス・ヘジダス。ルーファス・トーマス、サム・ムーア、アイザック・ヘイズ、ウィルソン・ピケットなど、そうそうたるソウルシンガーが登場するという、豪華な内容。

ドキュメンタリーの中核となるのは、エルヴィスの曲を黒人ラジオ局で初めて流したDJでもあるルーファス・トーマス。このDJの様子が非常に微笑ましくて楽しいです。特にこれといった内容をしゃべっているわけではないんですが(笑)、思わず聞き入ってしまいます。もちろんライブ映像もあって、娘カーラとの歴史的ジョイント・ライヴの模様は貴重。渋い。1992年にはロックの殿堂入りも果たしたサム&デイブのサム・ムーアも大きくフィーチャーされています。ドラッグの売人をしていた過去を打ち明けるくだりは衝撃的。やっぱりみんないろいろあるんですね。一方で、今なおソウルフルな歌声は健在で、往年の実力を見せ付けます。それにしても元気です。10余年ぶりのニューアルバムの準備を始めたウィルソン・ピケットのはしゃいでいる様子も楽しい。こんなに陽気な人だったんですね。そしてエンディングを飾るのはアイザック・ヘイズのライブ。これもめちゃくちゃかっこいいです。この低音はたまりません。
全編ライブ映像も満載で楽しめますが、黄金期を生きたミュージシャンたちの本音があちこちで語られるのも興味深いです。もっといっぱい見たいので、全部で2時間ぐらいでもいいのに、と。ソウルミュージック・ファンならずとも、黒人音楽の素晴らしさを堪能できる作品。
DVDでは追加のライブ映像など、特典映像もかなり充実しているので、そちらもお見逃し無く。

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