D-Movie(No.611)

・邦題:『ナンバー23』
・原題:『THE NUMBER 23』
・監督:ジョエル・シューマカー
・脚本:ファーンリー・フィリップス
・キャスト:ジム・キャリー、ヴァージニア・マドセン他
・制作:2007年/アメリカ
・ジャンル:サスペンス
・上映時間:99分
・評価:★


【 コメント 】
世界を支配している『23』という数字に取り憑かれた男の数奇な運命を描いたサスペンス・ドラマ。主演はコメディ俳優としての地位を確立しているジム・キャリー。監督は『セント・エルモス・ファイアー』(1985)、『オペラ座の怪人』(2004)などを手がけたジョエル・シューマカー。

動物管理局に勤めるウォルター(ジム・キャリー)は、自分の誕生日に愛する妻から殺人ミステリー小説「ザ・ナンバー・23」という古本をプレゼントされる。ウォルターはその本の主人公である探偵・フィンガリングと自分の人生とに多くの共通点を見つけ、その主人公が自分自身であり、自分の事が書かれている小説であると思い込み、のめりこんでいく。本の中でフィンガリングは世界は「23」という数字に支配されていると考え、やがてウォルターも「23」という数字に支配され、翻弄されていく...という物語。

本作では『23エニグマ』という謎の思想体系が物語のベースとなっており、さまざまな事例が紹介されます。”ジュリアス・シーザーは暗殺時、23回刺された”、”ラテン語のアルファベットは、23文字で構成されている”、”タイタニック号の沈没は1912年4月15日(1+9+1+2+4+1+5=23)、”古代マヤ人が信じた世界の終末は2012年12月23日”などなど。本当にたくさん登場するので、その数の多さには圧倒されますが、ちょっとこじつけっぽいものも多く、背筋がゾッとする、というほどではありませんでした。
また、ジム・キャリーも妄想に追い詰められていく男を真面目に演じているのですが、冒頭で犬を捕獲するさまが中途半端に滑稽なので、最後まで感情移入できず残念。あきらかにミス・キャストだと思います。最後のどんでん返しも予想の範疇で、途中ストーリーが破綻している部分もあり、雑な印象。雰囲気的には面白いのですが。
ちなみに本作で、ジム・キャリーは同年の最悪映画を決めるコンテストであるゴールデン・ラズベリー賞の主演男優賞にノミネートされてしまいました。受賞しなくてよかったですね。

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