No.15
タイトル
ノーマッズ
(原題)
NOMADS
監督
ジョン・マクティアナン 
制作
1985年/アメリカ
ジャンル ホラー
上映時間
93分
評価
★★★
<ストーリー>
ある日、カリフォルニアの病院に男(ピアース・ブロスナン)が担ぎ込まれ、女医(レスリー=・アン・ダウン)に奇妙なメッセージを残して死んでしまう。男はカリフォルニアに引っ越したばかりのフランス人で人類学者であることが判明。メッセージを聞いた女医はその日から幻覚で男の記憶を追体験してしまう。そして男が見たもの、体験したことが徐々に明らかになっていく.........。


<コメント>
『ダイ・ハード』(1988)、『レッド・オクトーバーを追え』(1990)等のヒット作品の生みの親、ジョン・マクティアナン監督の処女作です。この作品では原作・脚本も手がけています。製作はアラン・パーカー監督の『エンゼル・ハート』(1987)にも参加することになるエリオット・カストナー。
遊牧民(=ノマド)の伝説をもとにしたホラー(男が人類学者であるのにも意味があるんです)です。

正直言うと理由がわからないことが多く(そもそも、なぜ主人公が他人の記憶を追体験するのか、悪霊たちに狙われるのか等)、個人的にはある程度のリアリティを重視する方なので、観ていてちょっと納得がいかない感じがしました。
しかし、現実と追体験の記憶が交錯しながら進む展開は面白いですし、演出のテンポも良いので飽きずに楽しめました。ラストの落とし方も思ったより悪くないので、ありきたりのホラーとは一線を画していると思います。スケールの大きな大作ではありませんが、さほどリアリティを気にしない人には十分楽しめるバランスの良い秀作だと思います。”新感覚ホラー”というとちょっと褒めすぎになってしまいますが。
こういうストーリーは、『シックス・センス』(1999)で大ブレイクしたM・ナイト・シャマラン監督あたりが撮ると面白いのではないかという気がしました。
映像的にもそれなりに世界観が提示されているので、こういうのが好きな方はハマるかも。

人類学者を演じるピアース・ブロスナンはこういう真面目で知的な役よりもノリの良い2枚目(最近の当たり役の”007”のような)の方が合っていると思いますが、ここではなかなか迫力ある演技を見せてくれます。

ちなみに(エンド・ロールに載っていたので多分ですが)悪役でアダム・アント&ジ・アンツのアダム・アントが出演しています。特に印象に残る役ではないので”そう言われれば”という感じですが、それにしても今どうしてるんでしょうね。

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