愛する妻子と共に幸せな毎日を送る大学教授のジョン・ブレナン。ところがある日、家に押しかけてきた警察によって妻ララが逮捕されてしまう。容疑は殺人。妻の無実を信じて奔走するジョンだったが、３年後ついに裁判で有罪が確定してしまう。絶望したララは自殺未遂を図り、それを目の当たりにしたジョンは、最後の手段“脱獄”を決意する。そして、脱獄のスペシャリスト、デイモンに教えを請い、全てを懸けた綿密な脱獄計画を練り上げていくのだが．．．という物語。

フレッド・カヴァイエ監督のフランス映画『すべて彼女のために』(2008)のハリウッド版リメイク。オリジナルは未見ですが、リメイクされるのも納得、面白い脚本です。夫婦のどちらかが無実の罪で突然投獄、その無罪を晴らすために相方が奔走するというのは割りとある設定。ただ、そこでそもそも”無罪”かどうかがわからないあたりが興味深いです。ストーリー展開的に無理のあるところもありますが、ラッセル・クロウの熱演でカバー。見ごたえのあるサスペンス・ドラマになっています。特別出演的に登場するリーアム・ニーソンの存在感がすごい。