2009年、NASAの探査機が地球外生命体の存在を示すサンプルの採取に成功するが、地球への帰還を目前に、メキシコ上空で大破してしまう。やがて、地球外生命体の増殖が始まり、メキシコの北半分が危険地帯として隔離される事態に。6年後、アメリカ軍とメキシコ軍によるモンスター封じ込め作戦が懸命に続けられる中、現地を取材中のカメラマン、コールダーに本社からある指令が出される。それは、メキシコに足止めされている社長の令嬢サマンサを無事にアメリカまで送り届けろというもの。当初は安全なフェリーを利用するはずが、思わぬトラブルに巻き込まれ、危険な陸路での縦断を決意する2人だったが..という物語。
ハリウッド版「ゴジラ」や「スターウォーズ」シリーズを手がけるギャレス・エドワーズ監督の出世作。低予算ながらも斬新なアイデアと魅力的なストーリーで世界的に話題を読んだ作品。タイトルだけ見ると地球外生命体と人類との戦いを彷彿させますが、実はモンスター映画の設定を利用した恋愛ドラマ。とはいえモンスターはモンスターで重要な役割を果たしており、リアルとファンタジーのバランスが絶妙。恋愛ドラマとしても陳腐さを感じさせません。やはりこの監督、センスあります。モンスター、怪獣系として見ると賛否分かれると思いますが、個人的には、予想外の展開とリアリティに心惹かれました。
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