FBIのプロファイラー(心理分析捜査官)となるべく厳しい最終試験に挑む7人の訓練生たち。これに合格すれば晴れて“マインドハンター(心を探る者)”となれる。そんな彼らに教官が与えた課題は、ノースカロライナ沖の無人島にある特殊訓練施設で、限られた時間の中、連続殺人犯をプロファイリングし、その正体を暴くというもの。そして、訓練生7人と試験のオブザーバーとして送り込まれたフィラデルフィア市警殺人課のゲイブがその不気味な島にやって来た。ところが翌朝、仲間の一人が何者かによって無惨に殺されてしまう。しかも犯人はさらなる殺人を予告していた。動揺する訓練生たちは、生き延びるため、協力して犯人の割り出しにあたるが...という物語。
閉ざされた極限状況での生き残りサスペンス。スター俳優サミュエル・L・ジャクソンがあっさり死んでしまう『ディープ・ブルー』(1999)の監督ならではの仕掛けで、有名俳優だからといって生き残るとは限らない、というルールが早い段階で設定されるため、緊張感は最後まで持続します。ただ、仕掛けられたトラップや残忍な描写の表現なども徐々に尻すぼみになり、結果的にはよくあるサスペンスものといった趣になってしまうのが残念。突っ込みどころも満載ですが、それなりにテンポはいいので、マニアの方には物足りないかもしれませんが、いつもよりちょっと刺激的な作品が見たい、という方はしっかり楽しめるかも。
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