D-Movie(No.539)

・邦題:『メッセンジャー・オブ・デス』
・原題:『MESSENGER OF DEATH』
・監督:J・リー・トンプソン
・脚本:ポール・ジャリコ
・キャスト:チャールズ・ブロンソン、トリッシュ・ヴァン・ディーヴァー他
・制作:1988年/アメリカ
・ジャンル:アクション
・上映時間:90分
・評価:★


【 ストーリー 】
デンバーの片田舎で一家九人が何者かに惨殺されるというショッキングな事件が発生。現場に残された旧モルモン教の”復讐の儀式”を意味する一枚の絵を手掛かりに、地元新聞社の人気記者ガー・スミス(チャールズ・ブロンソン)は独自に調査を開始、一家の父である宣教師ウィリスとその弟ゼイナスの確執を突き止めるが ...。

【 コメント 】
チャールズ・ブロンソンとJ・リー・トンプソン監督のタッグによる作品。一家九人が惨殺されるといデンバーで起こった凶悪事件に関心を持った有名新聞記者が事件解決に奔走するアクション映画。
チャールズ・ブロンソンといえば、ハードボイルドのアクション映画で一時代を築いた存在。しかもJ・リー・トンプソン監督とはさまざまな名作を世に送り出してきたコンビです。今回はチャールズ・ブロンソンが新聞記者という役柄。
冒頭の事件からかなりショッキングな描写で、宗教が深く関わってくるなど、かなり不穏な雰囲気。主役が新聞記者であり、警察官でもないし銃の名手でもないので、そういう意味では先の見えない緊張感が漂っています。

ただ中盤から終盤にかけて、いろんな謎が投げかけられるもののさほど盛り上がりはありません。終盤には意外にあっさり殺人犯が姿を現し、チャールズ・ブロンソン演じるガー・スミスと対決するわけですが、このあたりかも緊迫感はいまひとつ。いち新聞記者のガー・スミスが難なく危ない局面を乗り切ったり、殺人鬼との一対一の対決も武器を使わずに勝利するなど、ご都合主義的な展開がちらほら(だからこそ新聞記者として有能だったと言えなくもないですが)。派手なカーアクションも挿入されるもののどこか肩透かし。どんな場面でも主役があえて銃を使わないあたりは新聞記者という役どころを鑑みてのことかもしれませんが、それにしても殺人犯がしょぼすぎる感が否めません...。

モルモン教もかなり異端で不気味な宗教として描かれていて、このあたりは正確に理解できませんが、多少の違和感が残ります。事件の真相もさほど驚くような仕掛けはありません。そもそもチャールズ・ブロンソンがどうしても敏腕新聞記者には見えないんですが、それでもやはりいぶし銀のような渋さは放っていて、ファンには楽しめる内容であると思います。それにしても、オープニングとエンディングはもう少しちゃんと作って欲しかったかも。

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