D-Movie(No.653)

・邦題:『デイブは宇宙船』
・原題:『MEET DAVE』
・監督:ブライアン・ロビンス
・脚本:ロブ・グリーンバーグ他
・キャスト:エディ・マーフィ、エリザベス・バンクス他
・制作:2008年/アメリカ
・ジャンル:コメディ
・上映時間:91分
・評価:★★


【 コメント 】
地球の人間とまったく同じ容姿の”宇宙船”が、さまざまなトラブルや事件を巻き起こす、エディ・マーフィー主演のSFコメディ。監督は『陽だまりのグラウンド』(2001)やアメリカのTVシリーズを多く手がけるブライアン・ロビンス。

ある日、ニューヨークに住む少年ジョシュの部屋に極小の隕石が落下。それから3ヶ月後、今度は人間と同じ形・大きさの物体が落ちてくる。それは一見人間と区別が付かないが、ニルという惑星からやって来た宇宙船だった。キャプテンをはじめ、クルーの体長はみんな数センチほど。彼らは絶滅の危機にある惑星ニルを救うために必要な塩を求め、地球の海水を全て持ち帰るという任務で現われたのだった。彼らはジョシュの部屋に隕石として落ちた、海水の吸い上げ装置を回収しようと、人間と同じ容姿の宇宙船で街に繰り出すが...という物語。

見た目は人間なんですが、実はそれは宇宙船で、中には小さな宇宙人がたくさん乗っている...と言う設定がまずぶっ飛んでいますね。しかも、話が進んでいくとそれが判明する、と言うわけではなくて、最初からその設定が明らかになったままストーリーが展開していきます。
ただ、発想は面白いものの、宇宙人たちが結局地球の人間と容姿が同じですし、言葉(英語)も話します。なので、リアリティを求めるとかなり無理があります。また、自分たちが生き延びるために、地球を滅ぼしてしまうほどの装置を作動させようとするものの、人間の愛や勇気という感情に突き動かされ、考え方を改める、というヒューマン・ドラマ的要素も強く、結果的にコメディでありながら、笑える部分が少なくなってしまったのも残念なところ。人間なのに宇宙船、という設定の振れ幅を受け入れて、”とんでもないおバカ作品”として受け止めればそれなりに楽しめるのではないかと思います。それにしてもホント〜に2000年以降のエディ・マーフィー作品はパッとしませんね。個人的にもファンなだけに、もっとがんばってほしいです。


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