人里離れた倉庫に監禁され、長期間にわたってありとあらゆる拷問や虐待を受け続けた10歳の少女リュシー。何とか命からがら逃げ出したものの心身ともに深い傷を負った彼女は、孤児院で恐ろしい幻覚に苦しみ続ける日々を送っていた。そんな彼女にとって、同年齢の少女アンナだけが唯一の心の支え。それから10年が経ったある日、かつて自分を監禁した一家を発見したリュシー。彼女は自分をひどい目にあわせた一家に復讐を果たすべく立ち上がるが...という物語。
虐待シーンの連続で賛否両論を巻き起こしたフランスのパスカル・ロジェ監督による『マーターズ』をリメイクした作品。脚本は『レヴェナント:蘇えりし者』(2015)も手がけたマーク・L・スミス。長期間にわたって拷問や虐待を受けた10歳の少女の運命を描いた物語。基本的に救いのない話なので(最後の捉え方は人それぞれ)、生理的に受け付けない人も多いかも。個人的にはもう少し宗教的な深みや、もしくは哲学的な世界観が感じられれば良かったのですが。この内容だと未見ではありますが、より徹底した作りだと思われるオリジナルに軍配が上がりそうかなと。ストーリー的には若干変えられているので、こういうテイストが好みの方は見比べてみるのもいいかもしれません。
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