【 コメント 】
本作は、もともと2007年に製作されたＢ級映画へのオマージュ作品『グラインドハウス』で流された”架空”の予告編。それが後に本編となって製作・公開されたもの。主演は予告のときと同じくインパクト絶大な脇役、ダニー・トレホ。監督は『エル・マリアッチ』(1992)、『フロム・ダスク・ティル・ドーン』(1996)などを手がけたロバート・ロドリゲスとイーサン・マニキス。彼らの盟友クエンティン・タランティーノが製作に携わっています。

麻薬王トーレスによって、愛する家族を殺されたメキシコの元連邦捜査官マチェーテ。今はアメリカのテキサスで不法移民として日々をしのいでいた。ある日、彼は街の拳闘に巻き込まれる。たまたまその腕っ節を見ていた謎の男から、高額の報酬である仕事を頼まれる。その仕事とは、不法移民の弾圧で票を集める悪徳議員マクラフリンの暗殺であった。マチェーテは相手の威圧的な態度に不服ながらも引き受ける。暗殺実行当日、議員に狙いをつけたマチェーテを何者かの弾丸が襲う。暗殺に失敗するマチェーテ。それは、不法移民排斥を有利に進めるために仕組まれた巧妙な罠だった。なんとか窮地を脱したマチェーテは、仲間の協力を得ながら、復讐のために立ち上がる．．．という物語。

ロバート・ロドリゲス、クエンティン・タランティーノ、ダニー・トレホ、このラインナップだけで、Ｂ級アクション映画ファンはたまりませんね。さらにスティーヴン・セガール、ロバート・デ・ニーロ、ジェシカ・アルバ、ドン・ジョンソン、ミシェル・ロドリゲスなど、出演者が超豪華。冒頭から正義も悪もなく、ド派手に人が死んでいくＢ級テイスト。エロシーンは少なめですが、グロシーンはそれなりにあります。この製作陣だと、もっと激しい内容を求める人もいるかもですが、とにかくダニー・トレホがこれだけ暴れまくっているだけで見る価値あり。個人的にはアクションシーンはコレぐらいでいいんですが、ダニー・トレホのキャラがもっとベタにかっこよくてもよかったかも。残念ながら続編はイマイチ。