D-Movie(No.816)

・邦題:『パリ、ただよう花』
・原題:『LOVE AND BRUISES』
・監督:ロウ・イエ
・脚本:ロウ・イエ、リウ・ジエ
・キャスト:コリーヌ・ヤン、タハール・ラヒム他
・制作:2011年/フランス、中国
・ジャンル:ドラマ
・上映時間:105分
・評価:★★


北京からパリにやって来た中国人留学生のホア(花)は、ふとした偶然から肉体労働者のマチューと出会い、彼の強引さに思わず体を許してしまう。恋人と別れ失意にくれていたこともあってか、ホアはいつしかその荒々しいセックスに溺れていく。しかし、教育も文化もまるで違う二人はお互いを愛することと傷つけあうことを繰り返してしまう。それでもホアに求婚するマチュー。あまりにも大きく異なる結婚観に、ホアは求婚を受け入れられない。それ以上に、二人にはそれぞれ相手にいえない秘密も抱えていた

中国で上映禁止となった『天安門、恋人たち』(2006)をはじめ、過激なテーマで知られる中国のロウ・イエ監督作品。北京出身フランス在住の作家リウ・ジエの自伝小説がベースになっています。国籍も立場も違う二人の男女の物語ですが、それぞれの社会的地位やお互いの国・人種に対しての偏見が明確に描かれているあたりはこの監督ならではの世界観。傷つけあいながらも別れない、不条理な恋愛を描いているのかもしれませんが、女性の視点で描いた”愛”の不思議さよりも、いろんな意味で居心地の悪さが残る作品です。

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