はるか昔。闇の冥王サウロンは世界を滅ぼす魔力を秘めたひとつの指輪を作り出した。指輪の力に支配された中つ国では一人の勇者がサウロンの指を切り落とし、国を悪から救った。それから数千年の時を経たある時、指輪がホビット族の青年フロドの手に渡る。しかし、指輪を取り戻そうとするサウロンの部下が迫っていた。世界を守るためには指輪を滅びの山の火口、“滅びの亀裂”に投げ込み破壊するしか方法はない。そこでフロドを中心とする9人の仲間が結成され、彼らは“滅びの亀裂”目指し、遥かなる冒険の旅に出るのだった...という物語。
世界中の人々に愛されている小説、J・R・R・トールキンの『指輪物語』を実写化した作品。監督はニュージーランド出身のピーター・ジャクソン。この監督は、『乙女の祈り』(1994)も『ブレインデッド』(1992)も好きですが、どちらかというとB級イメージがあったので、正直本作がヒットした時は信じられませんでした。しかしながらよくあるティーンエイジャー向け作品とは一線を画した出来がさすがです。シリーズ3部作で、一作毎にかなり長いですが、魅力的な登場人物がたくさんいて、ファンタジックな世界観にどっぷり浸れる作品だと思います。
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