D-Movie(No.600)

・邦題:『レイヤー・ケーキ』
・原題:『LAYER CAKE』
・監督:マシュー・ヴォーン
・脚本:J・J・コノリー
・キャスト:ダニエル・クレイグ、コルム・ミーニイ他
・制作:2004年/イギリス
・ジャンル:ドラマ
・上映時間:105分
・評価:★★★


【 コメント 】
イギリスの裏社会に生きる男たちをスタイリッシュな映像で描いたクライム・サスペンス。監督は『ロック、ストック&トゥー・スモーキング・バレルズ』や『スナッチ』のプロデューサー、マシュー・ヴォーン。これが監督デビュー作。主人公を演じるのは、本作の二年後『007/カジノ・ロワイヤル』(2006)で6代目ジェームズ・ボンドに抜擢されたダニエル・クレイグ。ジェームズ・ボンド役もいいですが、本作のどこか知的さを兼ね備えたドラッグ・ディーラー役もなかなかハマッています。

ダニエル・クレイグ演じる主人公XXXX(名前はありません)は、自らの計画をしっかり実行するタイプの人間。好調なうちに裏家業から足を洗おうと目論んでいた。ところが、そんなある日、ボスのジミーから新たな仕事の依頼を受ける。ギャングのデュークが手に入れたエクスタシーを売りさばけという命令と、もう一つは大物エディ・テンプルの娘を探し出せという命令。どちらも簡単に片付くと思いきや、その裏には罠が張り巡らされており、窮地に追い込まれる羽目になる...という物語。

”レイヤーケーキ”とは、ギャングの世界が階層社会として成り立っていることをあらわしたものだそうで、本作でも、現場で翻弄される人間から、頂上にいてすべてを把握し、事態をコントロールする人間まで、さまざまな人間が登場し、物語を構成しています。
イギリスのサスペンスモノらしく、ちょっとゆるくてちょっとグロなところも。前述の『ロック、ストック&トゥー・スモーキング・バレルズ』などの、ガイ・リッチー的世界が好きな人にはオススメ。ちなみに、最初はガイ・リッチーが監督する予定だったそうですが、何らかの事情で変更になったとのこと。そっちも見てみたかった気はします。こういう作品にありがちな、女性とのロマンスも、さほど場面的には多くなく(実は重要な意味を持っているんですが)、全体的に日本のヤクザ映画のような雰囲気のある、かなり硬派な仕上がりとなった一本です。

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