翌日に予定されている会議に出席するため、深夜に車で出発したホルヘとサンドラ。途中、1軒だけ営業しているガソリンスタンドに立ち寄った頃には時刻は深夜4時になろうとしていた。ホルヘが給油を済ませ会計に向かうと、店内には人の気配は無く、いくら待っても戻る様子も無かった。仕方なく店を出ようとした瞬間、ホルヘの腕に一発の銃弾が撃ち込まれる。咄嗟に店の中に避難するが、その後も隙あらば撃ち込まれる銃弾により、店から出られなくなってしまう。それはまるで何者かが、何処からか、ホルヘの命を狙っているようだった。それでもホルヘは何とかこの状況を脱出しようと試みるが...という物語。
何の変哲もないガソリンスタンドで突然襲われる主人公。しかも相手の姿は見えず、目的もわからない。逃げ出せない密室空間の中で繰り広げられる恐怖を描いたスペイン製のシチュエーション・スリラー。シンプルな設定のサスペンスは割りと好きな分野なんですが...これは残念。どこから狙われているのかわからないという緊張感はそれなりにありますが、全体的にあまりにも謎が多すぎます。伏線も全然機能していません。そして驚愕のラスト。どんでん返し的要素は全くなし。こういう作品では、逆に新鮮かもです。80分ぐらいの時間つぶしで、あまり頭を使わないサスペンスっぽいものを観たい、という方はどうぞ。
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