数年前まで紛争地帯だった、ジョージアの高原地帯に位置する公園ビルトゥブシに訪れた3人の米国人。結婚式を目前に控えるダニエルとアリシア、ダニエルの親友クリス。彼らは大自然の中、トレッキングやキャンプを楽しんでいた。テントで一夜を過ごした翌日、3人で記念写真を撮ることになったが、その際、クリスが地雷を踏んでしまう。足を動かすと爆発するという状況で、身動きが取れなくなってしまったクリス。ダニエルは助けを呼ぶというが、実はこの地雷、三角関係のもつれからダニエルが仕組んだ罠だった。ダニエルがいなくなったところに通りがかったのは地元民のイリア。彼は、地雷で動けないクリスの弱みにつけこみ、アリシアにさまざまな要求を突き付ける...という物語。
日本ではほとんど目にしない、ジョージア(グルジア)で作られた作品。地雷を踏んでしまった男が遭遇する屈辱の出来事とその復讐を描いた物語。広大な自然を舞台にはしているものの、低予算感出まくりの舞台劇的進行。それでも、前半は何とかリアリティを保っていますが、後半の復讐劇は狂気の沙汰。それでもどこかカタルシスを感じてしまうところがこの作品そのものの”罠”。集団でなくてもここまで人間の理性が壊れてしまうのだとすると何とも恐ろしいです。細かな突っ込みどころは満載ですが、いずれスケールをアップして、ハリウッドでリメイクされるのではないかと思います。
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