ある日突然、地球に謎の寄生生物“パラサイト”が出現。パラサイトは人間の体内に侵入すると脳を食べてその人間の身体を乗っ取り、他の人間を次々と捕食していく凶暴な知的生命体だった。そんなパラサイトの増殖は、人間社会に気づかれることなく、水面下で徐々に進行していた。ごく普通の高校生・泉新一は、ある時パラサイトに寄生されてしまうが、偶然にも脳への侵入は阻止することに成功する。新一の身体全体の乗っ取りに失敗したパラサイトは、やむを得ず彼の右手に居座り、新一に互いの生存のために協力し合うことを提案するが．．という物語。

人間を捕食する謎の寄生生物“パラサイト”が出現した地球を舞台に、平凡な高校生・泉新一と、彼の右手に寄生した“ミギー”の運命を描いた物語。原作は大ヒットした岩明均の同名漫画。原作大好きな作品だけに、実写映画化が少し不安だったんですが．．不安的中しました。色んな意味でリアリティが感じられません。主人公の人間ドラマとしても、ミギー（＝寄生生物）との交流の物語としても深みが感じられません。想像以上にＶＦＸは上手くできていると思いますので、原作を全く知らない方はそれなりに楽しめるかもしれません。本作は物語の前編で後編は『寄生獣　完結編』となりますので、ご覧になる方はご注意。