ある日、サウジアラビアにある石油会社の外国人居住区で自爆テロ事件が発生。死傷者は300人以上にのぼり、犠牲者の中にはFBI捜査官も含まれていた。その首謀者がアルカイダと関係のあるアブ・ハムザと推察したFBI捜査官フルーリーは現地捜査を志願。しかし、穏便な解決を望む両国外交筋とサウジ政府の拒否によって却下されてしまう。するとフルーリーは独自の手段で駐米サウジ大使に直接要求、捜査期間を5日間、そして常にサウジ警察が同行するという条件で許可されるのだが、現地で彼らが遭遇した現場は凄まじい状況で...という物語。
オスカー俳優ジェイミー・フォックス主演のサスペンス・アクション。1996年に、米国人も犠牲になったサウジアラビアでのホバル・タワー爆破事件にヒントを得た作品。サウジで起きた自爆テロの捜索にFBIが乗り込むというシチュエーションをリアリティたっぷりに描いています。勧善懲悪的な部分も多々ありますが、結局彼らが戦ったのた何のためなのか?単なる復讐なのか、国のためなのか。見る側も判断を突きつけられます。サスペンス・アクションとして見てしまえるのも良し悪しですが、ラストシーンがよく練られていて本作に深みを与えています。
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