コミック好きでスーパーヒーローに憧れるニューヨークの高校生デイヴ。ある日彼は、インターネットで手に入れたコスチュームを身に纏い、勧善懲悪のヒーロー“キック・アス”として街に繰り出す。しかし、何の能力も持たない彼は最初のパトロールでチンピラにボコボコにされ重傷を負ってしまう。ところが、その治療で体中に金属を埋め込み、神経の損傷で痛みにも鈍感になったデイヴは無類の打たれ強さを身につけていた。そして、懲りずにパトロールを再開したデイヴ。すると、その様子を野次馬が動画サイトにアップしたことからキック・アスの名はたちまち知れ渡り、一躍時の人になるが...という物語。
コミック脚本家のマーク・ミラーとジョン・ロミータ・Jrによる同名コミックをベースにしたアクション・コメディ。スーパーヒーローに憧れるオタク高校生がリアルヒーローへと成長するドラマを、ブラックユーモアを絡めて描いています。とにかく”ヒット・ガール”を演じるクロエ・グレース・モレッツがかわいいですね。全体的にファンタジーになりがちなところをギリギリのリアリティでつなぎとめています。とはいえ、多くの死者(ほとんどが悪者ですが)が出るので、そのあたりの演出や描写を許容できるどうかが評価の分かれ目。個人的には好きでした。
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