南北戦争で活躍したジョナ・ヘックス。しかし戦争する意味を見出せず、正義のために親友を裏切って殺してしまう。彼の父ターンブル将軍に捕らわれたジョナ・ヘックスは、目の前で妻子を殺された上、顔に刻印を焼き付けられる。一命を取り留めたものの、死後の世界を彷徨った経緯から、死人と話せる能力を身につけたヘックスは復讐の鬼と化すが、ターンブルは謎の死をとげる。その後、賞金稼ぎとして放浪していたヘックスのもとに、ターンブルが生きているという情報が入る。国家を揺るがす陰謀を企んでいるターンブルを阻止するために、政府に雇われたヘックスは、今度こそ復讐するためにターンブルを追う．．．という物語。

アメリカのグラフィック・ノベルを実写映画化した作品。ちょっとホラー要素を含んだ異色のウェスタン。ジョナ・ヘックスを演じるジョシュ・ブローリンはハマり役ですが、敵役のジョン・マルコヴィッチ、恋人役のミーガン・フォックスも悪くないものの、いま一つ存在感に欠ける気がします。序盤のアメコミっぽい演出が結構インパクトがあっただけに残念。ヘックスの”死者と話ができる”という能力は面白いので、この能力をもっと存分に生かして、次々と敵を倒していく様子が描かれていると痛快さが増したかも。