D-Movie(No.515)

・邦題:『リーマン・ジョー!』
・原題:『JOE SOMEBODY』
・監督:ジョン・パスキン
・脚本:ジョン・スコット・シェパード
・キャスト:ティム・アレン、ジュリー・ボーウェン他
・制作:2001年/アメリカ
・ジャンル:コメディ
・上映時間:98分
・評価:★★★


【 ストーリー 】
10年以上うだつの上がらないサラリーマン人生を歩んできたジョー(ティム・アレン)。さらに妻にも逃げられ、心に傷を負って何をやるにも気が乗らない。そんなある日、職場見学にきた愛娘のナタリーの前で、ジョーは生意気な後輩マークに大恥をかかされてしまう。激しく落ち込む彼に、同僚のメグは優しく接する。いろいろ考えた末、ジョーは再度マークと対決することを決意する...。

【 コメント 】
出世の望みも無くうだつの上がらないサラリーマンが一発逆転をかけて奮起する物語。監督は80年代にマイケル・J・フォックス主演で大ヒットしたアメリカのTVドラマ『ファミリー・タイズ』にも関わったジョン・パスキン。
主演は『トイ・ストーリー』シリーズのバズ・ライトイヤーの声でもおなじみのティム・アレン。一人娘のナタリーを演じるのは大ヒットTVドラマ『HEROES/ヒーローズ』シリーズで活躍したヘイデン・パネッティーア。同番組ではセクシーな魅力も感じさせる彼女ですが、この頃はまだまだ幼いかわいらしさを残しています。

人はいいし、仕事もそれなりにこなしている、でもどこか頼りなく出世も出来ないサラリーマン、ジョー。そんな人物像をティム・アレンが見事に演じています。職場見学のために娘を車に乗せて会社に行くと、駐車場がない。そこにいたのは生意気な後輩マーク。そして娘の前でビンタされるという大失態。このどん底からいかに奮起するかがこの物語の見所。マークとの再対決を決め手からにわかに人気者になるジョー。それだけならよくあるストーリー(でもないか)なんですが、単純に男同士の勝敗ではなく、主人公の価値観の変化に焦点を当てているところが面白い。

ジョーが教えを請う元俳優の武術家を演じるのはジム・ベルーシ。とぼけた味をかもし出しています。ジョーと二人で特訓するくだりに笑える場面がたくさん。妻との関係性があまり語られなかったり、お笑いもちょっとベタなものが多かったり、B級っぽく振れる部分もあるところはご愛嬌。悪役となるマークの人間性もよくわからなければ、何がしたいのかもピンときませんがそこもまあ許容範囲。あれだけ社内で嫌われている人物もそうはいないと思いますが(笑)。ひねりを効かせたあまり、突拍子もないストーリー展開になってしまったところもあるものの、最終的には主人公の精神的な成長の物語としてまとまるあたりが上手いと思います。

SEO [PR] 爆速!無料ブログ 無料ホームページ開設 無料ライブ放送