D-MovieNo.715)

・邦題:『ジャケット』
・原題:『THE JACKET』
・監督:ジョン・メイバリー
・脚本:マッシー・タジェディン
・キャスト:エイドリアン・ブロディ、キーラ・ナイトレイ他
・制作:2005年/アメリカ
・ジャンル:サスペンス
・上映時間:103分
・評価:★★


【 コメント 】
戦争で心に傷を負ってしまった男がたどる数奇な運命を描いたサスペンスドラマ。主演は『戦場のピアニスト』(2002)でアカデミー 主演男優賞に輝いたエイドリアン・ブロディ、『パイレーツ・オブ・カリビアン』シリーズで人気を博したキーラ・ナイトレイ。

1992年、湾岸戦争で頭に重傷を負い、記憶障害の後遺症に悩まされている元軍人ジャック・スタークス。彼はある日、車が動かずに困っていた母と娘を助ける。その後、ヒッチハイクである男の車に乗り込むが、その後の記憶が無い。結局、彼は、警官の殺人事件に巻き込まれ精神病院に送られてしまう。そこでは拘束衣(ジャケット)を着せられ、暗所に閉じ込められるという、実験的な矯正治療が行われていた。無理やり被験者にさせられた彼は、治療の最中にフラッシュバックを起こし、気づくと15年後の2007年にタイムスリップしていた。そこで知り合った女性から、彼の死に関する驚くべき情報を知ってしまう...という物語。

主演のエイドリアン・ブロディにキーラ・ナイトレイ。さらに実験的な治療を行う医師にクリス・クリストファーソン。さらに仲間の医師にジェニファー・ジェイソン・リー。さらにさらに精神病院の患者にダニエル・クレイグ(狂気の演技は一見の価値アリ)と、かなり豪華な俳優陣が揃っています。主演の二人もさすがの演技で、単なるサスペンスにとどまらない、恋愛物語としてもしっかり成立しています。エイドリアン・ブロディはホントにどんな役でもこなせる俳優ですね。ただ、実験的な治療の意図がわかりづらいですし、タイムスリップもかなり無理やり。自分の死を知ったスタークスの行動もちょっと的はずれな感じです。魅力的なキャスティングで見所はあるのですが、悲劇の恋に重きを置きすぎたのでしょうか。『12モンキーズ』『バタフライ・エフェクト』など、いろんな面白い要素が見え隠れするものの、さほど心に響きませんでした。ブライアン・イーノが監修した音楽は全体的に素晴らしいだけに残念。

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