アメリカ中西部の街シルバートン。この日、ゲイリーが教頭を務める高校では卒業式が行われようとしていた。一方、竜巻の撮影に執念を燃やすピート率いるストーム・チェイサー・チームのメンバーで気象学者のアリソンは、シルバートンの気象状況にかつてない巨大竜巻の可能性を発見。さっそく一行は、特別仕様の装甲車を駆って現地へと向かう。やがて、想像を絶する巨大竜巻が発生し、シルバートンの街を襲う。卒業式を中断し、避難する生徒や父兄の誘導に追われるゲイリー。しかしその中にいるはずの息子ドニーの姿がないことに気づく．．．という物語。

アメリカではよくテーマに取り上げられる”竜巻”モノ。このジャンルでは『ツイスター』(1996)が有名ですが、さすがにVFXも格段に進化していて、竜巻シーンは迫力があります。また監督が『ファイナル・デッドブリッジ』(2011)のスティーヴン・クエイルなので、スピード感のある演出も恐怖をあおります。ずっと見ていると、竜巻が怪獣のように思えてくるのが面白いです。もう少しモキュメンタリーとしてのリアリティがあればもっと入り込めた気がしますが、「竜巻ハンター」が登場する設定や、それぞれの登場人物たちのストーリーもそれなりに練られていて最後まで飽きずに楽しめました。