D-Movie(No.865)

・邦題:『インランド・エンパイア』
・原題:『INLAND EMPIRE』
・監督:デヴィッド・リンチ
・脚本:デヴィッド・リンチ
・キャスト:ローラ・ダーン、ジェレミー・アイアンズ他
・制作:2008年/アメリカ、ポーランド、フランス
・ジャンル:ドラマ
・上映時間:180分
・評価:★★★


街の実力者である夫と豪邸に暮らす女優ニッキー。彼女は新作映画の主演に抜擢され、再起を狙う。しかし、不倫を描いたその作品「暗い明日の空の上で」は、曰く付きのポーランド映画「47」のリメイクだと知らされる。そして、映画のストーリーとリンクするようにニッキーは共演者デヴォンと不倫に溺れていく。また映画の中では、ニッキー演じるスーザンが愛憎に巻き込まれ、そこへ「47」の舞台ポーランド、50年代風の部屋に佇む3人のウサギ人間たち、部屋で独りテレビモニターに見入るロスト・ガール、といった不可解な世界が複雑に絡み合っていく...という物語。

奇才デヴィッド・リンチが傑作『マルホランド・ドライブ』(2001)以来5年ぶりに世に送り出した不条理サスペンス。再起を狙う女優がいつしか現実と出演映画の境界を超え、カオスに飲み込まれていく物語。前作とテーマも似ており、よく比較される本作ですが、個人的には、リンチ的な世界観にどっぷり浸れる作品と思いつつも、やはり冗長な感じは否めない印象です。今回はパラレルワールドどころか、さまざまなレイヤーが折り重なりさらに複雑な展開になっています。3時間に渡って夢と現実を行き来できる作品ですが、リンチファン以外の方にはオススメしづらいかも。

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