D-Movie(No.662)

・邦題:『ハッスル&フロウ』
・原題:『HUSTLE & FLOW』
・監督:クレイグ・ブリュワー
・脚本:クレイグ・ブリュワー
・キャスト:テレンス・ハワード、アンソニー・アンダーソン他
・制作:2005年/アメリカ
・ジャンル:ドラマ
・上映時間:116分
・評価:★★★★★


【 コメント 】
夢をあきらめ、ストリートで客引きをしていた男が、家族や友人たちの協力を得て、音楽で一世一代の勝負に出る物語。監督は『ブラック・スネーク・モーン』(2006)のクレイグ・ブリュワー。主人公のDジェイを演じるのは、『クラッシュ』(2004)、『アイアンマン』(2008)などに出演しているテレンス・ハワード。この作品で同年のアカデミー賞主演男優賞にノミネートされました。

舞台はメンフィス。かつてはプロのラッパーとして成功を夢見ていたこともあったDジェイだが、今は、ストリートで売春婦とともに客引きをし、夢も希望もなく、ただ日銭を稼ぐことに追われていた。そんなある日、旧友のサウンド・エンジニア、キーと出会う。キーの仕事の現場に立ち会ったDジェイは音楽の素晴らしさに目覚め、熱い想いを取り戻していく。やがて、同じ街出身のラッパー、スキニー・ブラックが地元で凱旋公演を行うとの噂を聞き、自分を売り込む最大のチャンス考え、仲間とともにデモテープを作り上げるが...という物語。

ラップで成り上がることを夢見る男の物語は、実在のラッパーが出演したり、サウンドトラックが超豪華だったり、話題性の高い作品が多いのですが、本作は、それらの作品と一線を画しています。
本作の見所はまず主役のテレンス・ハワードの熱演です。ラップの場面もすべて自分でこなしたそうで、全身全霊を込めた魂の演技は見ていて熱いものが伝わってきます。また、周辺人物のキャスティング・演技もすべてハマっています。ストーリーも、味方と敵の二極対決ではなく、あくまでも家族や恋人、友人との人間関係が主体となっているところも興味深いです。登場人物の感情がしっかり描かれているので、人間ドラマとしての厚みがあります。もちろん音楽も素晴らしく、作中使用される「It's Hard Out Here for a Pimp」は、アカデミー歌曲賞を受賞しました。個人的には、初めてのデモ・セッションのところが鳥肌ものでした。社会の底辺に甘んじてきたルーザーたちによる、愛情と友情の結晶は驚くほど美しい。

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