ヨーロッパを旅行中の若いアメリカ人女性、リンジーとジェニー。ドイツの郊外でレンタカーがパンクしてしまい、森の中の一軒家に助けを求める。ここに独りで暮らす外科医のヨーゼフ・ハイター博士に招き入れられ、リビングで一息つく2人だったが、気づかぬうちに睡眠薬を飲まされ意識を失う。目を覚ましたときには、2人とも地下室のベッドに拘束されていた。その後、博士は日本人男性カツローを拉致して同じようにベッドに拘束すると、それぞれの肛門と口をつなぎ合わせて“ムカデ人間”をつくる実験の開始を宣言するのだった...という物語。
まさに”悪趣味”という言葉がふさわしい、オランダ発のホラー。常軌を逸した欲望にとりつかれたマッドサイエンティストと、その餌食となってしまった3人の男女の運命を描いた作品。犠牲者の一人として日本人俳優、北村昭博が登場、関西弁をまくしたてます。人間の肛門と口をつなげ、ムカデ人間を作るというとんでもない発想に反して、ホラー映画としては、とてもまっとうな作り。なので、過激な描写だけを求める人にはむしろ物足りないかも。とはいえ、見る人を選ぶ作品であることには違いないので要注意。逆に気に入った人は、第二作&三作もぜひ。内容は別物ですが、一応シリーズとして成立しています。
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