首都ロンドンで日夜市民の安全を守り続ける勤勉な警察官、ニコラス・エンジェル巡査。その活躍ぶりは誰もが認めるところ。しかし、あまりにも優秀すぎるがゆえに同僚たちの反感を買い、ついにはのどかな田舎町サンドフォードの警察署に左遷されてしまう。事件らしい事件も起こらず途方に暮れるニコラス。おまけに、無理やり組まされた相棒のダニーは脳天気な上に無類の警察映画オタクで、映画と現実を混同してはニコラスを辟易させる。そんな中、突然彼らの周囲で明らかに不審な死が相次いで発生する。ところが町の人々は事故だと言って心配する様子もない。仕方なく、単独で捜査を進めるニコラスだが...という物語。
ソンビ映画への愛を詰め込んだ『ショーン・オブ・ザ・デッド』(2004)のコンビが手がけたポリスもの。基本的には、とんでもない警官たちのアクション・コメディ..なんですが、真剣にホラー・サスペンスにもできる脚本。本作もポリス映画のパロディが登場し、製作者たちの映画への愛が感じられます。イギリス映画特有のブラックな笑いは賛否分かれるところですが個人的には好印象。登場人物はおバカな人たちばかりですが、内容的には、アクションとコメディにとどまらず、しっかりサスペンス要素もあり、最初から最後まで飽きずに楽しめる作品です
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