D-Movie(No.531)

・邦題:『サラ、いつわりの祈り』
・原題:『THE HEART IS DECEITFUL ABOVE ALL THINGS』
・監督:アーシア・アルジェント
・脚本:アーシア・アルジェント他
・キャスト:アーシア・アルジェント、ピーター・フォンダ他
・制作:2004年/アメリカ
・ジャンル:ドラマ
・上映時間:96分
・評価:★★★


【 ストーリー 】
里親となに不自由なく暮らしていたジェレマイア(ジミー・ベネット)の元に、突然、母親と名乗る女性サラ(アーシア・アルジェント)が現れる。嫌がる彼を無理やり連れ出したサラ。ジェレマイアとサラの生活が始まるが、男にだらしないサラの生活は乱れる一方。さらにジェレマイアにも被害が及び始め...。

【 コメント 】
ハリウッドのセレブにも多くの支持者を持つという作家J・T・リロイ原作の自伝的小説(当初ノンフィクションと言われていたものの、どうやらフィクションだったようです)。幸せに暮らしていた里親のもとから、突然現れた実母サラのもとへ連れ戻され、暴力とドラッグに満ちた日常に身を置くことになった少年ジェレマイアが体験する壮絶な日々を描いた作品。
数々の名作ホラーを生み出したダリオ・アルジェント監督の娘アーシア・アルジェントがこの原作に惚れこみ、監督・脚本のみならず、自ら主演。荒んだ生活を送りながらも息子と一緒に懸命に生きる母親を演じきりました。サラを取り巻く登場人物にはピーター・フォンダ、マリリン・マンソン、ウィノナ・ライダーなど、個性派俳優がたくさん。クレイジーな親子愛を描いたロードムービーとなっています。

徹頭徹尾アーシア・アルジェントのキレ具合に圧倒されます。言うことやることすべて滅茶苦茶。ほとんど共感できるところはありません。そんな母親を含むさまざまな人間から虐待を受けながらもけなげに生きるジェレマイア。途中ジェレマイアが祖父の下に引き取られ、母サラが過ごしたであろう日常を追体験するあたりから、サラの歪んだ心の原因も明らかになります。虐待の連鎖を見せ付けられる中で救いは無いのですが、ただそれでも生き抜こうとする二人の奇妙な絆だけが私たちの心の拠り所となります。
原作は2作あり、1作目は男娼となったジェレマイアの物語。2作目で過去が描かれているようで、本作はこの2作目の映像化。そういう意味では、本作だけで完結するのであれば、もう少しタフなサラに焦点が当たっていた方がよかったのではないでしょうか。どうしても、ジェレマイアの今後の人生が気になるので、見終わった後にどすんと心に残るものは少なかった気がします。
実験的な映像を取り入れたり、個性的なミュージシャンの音楽を取り入れているところは成功していると思います。

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