D-Movie(No.717)

・邦題:『アンツ・イン・ザ・パンツ!』
・原題:『HARTE JUNGS』
・監督:マルク・ローテムント
・脚本:グランツ・ヘンマン
・キャスト:トビアス・シェンケ、アクセル・スタイン他
・制作:2000年/ドイツ
・ジャンル:コメディ
・上映時間:81分
・評価:★


【 コメント 】
思春期の少年が経験する性への興味を、学園ドラマを舞台にコミカルに描いたドラマ。本国ドイツでは、公開後4週間で170万人を動員する大ヒットとなった作品です。

フローと呼ばれる少年フロリアンは、性への興味が旺盛な時期。ある朝目覚めると、何と自分のパンツの中から声が。男性器がしゃべりだしたのだ。突然現れた”相棒”のせいで、街中の女性は裸に見え、学校生活もままならない。しかも”相棒”のアドバイスはどんどんエスカレート。学校一セクシーなレオニーにアタックを掛ける事に。意外にもうまくいき、学校で披露する予定の舞台の稽古をしましょうと彼女の家に誘われる。しかも両親は不在とのこと。喜ぶフローだったが、肝心のSEXの仕方がわからない。そこで悪友レッド・ブルに協力を依頼するが、レッド・ブルの知識も同じようなもので力にならず...という物語。

ある日突然、自分のおちんちんがしゃべりだす、という奇想天外な設定が面白いです。それ以外は、典型的な学園ものらしい登場人物と設定で、ストーリーもほほえましく、とんでもない悪人や、ものすごく下品な描写などもありません。主人公の男の子フローと友達のレッド・ブルのキャラクターや関係性もかわいいです。ただ、そういう意味では、学校のマドンナへの恋、用心棒的彼氏との戦い、両親の戸惑い、身近にいた恋人への気づきなどなど、引き起こされる騒動や結末もほとんどが想定の範囲内。せっかく人格を持った”相棒”も、その発言にはさほど強烈なインパクトはありません。で、特別ドイツらしい雰囲気や面白さがあるかというとそうでもない。もう少し、妄想的シチュエーションを通して、下世話でもいいから笑いをふんだんに盛り込むか、笑わせた後にほろっとさせるか、ひとひねり欲しかったところ。男性として共感できるところは無くはないですが、あくまでもティーンエイジャーの妄想の範囲を超えない、ティーンエイジャー向けの作品といったところでしょうか。

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