“グッドフェローズ”と呼ばれるマフィアの世界に憧れるニューヨークの少年ヘンリー。そんな彼はある日、地元のボス、ポーリーのもとで働くことになり、ついにその世界へ足を踏み入れる。こうして、先輩のジミーやトミーから仕事のイロハを学び、一端のギャングとして成長していくのだった。やがて、カレンと結婚し、自分の家庭も築くヘンリー。しかし、ジミーらと犯行に及んだ空港での大金強奪事件をきっかけに、ヘンリーの人生に狂いが生じ始める。仲間が事件の証拠を揉み消す中、FBIに目をつけられたヘンリーは、組織に関するあらゆる証言を迫られていく...という物語。
少年の頃からギャングに憧れていた一人の男の半生を通してマフィアの実態を描いたドラマ。実話が元になっているようです。監督は『ゴッドファーザー』のマーティン・スコセッシ。同作に比べると(同じマフィアでも)登場人物の行いに共感できる部分が少なく、結末のカタルシスも今ひとつ。ただ、その分リアルに描いているという言い方もできますし、同年のアカデミー賞助演男優賞に輝いたジョー・ペシを始めレイ・リオッタ、ロバート・デ・ニーロの熱演も見どころです。ドキュメンタリーの側面もあると考えると好き嫌いはあるかもしれませんが、裏社会に生きる男たちの生き様を緊張感たっぷりに描いた大作となっています。
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